デイナイトケアと聞くと、介護施設での業務を連想するかもしれませんが、実際の活動内容は少し違います。社会復帰を目指している患者さんを対象に、それをサポートするさまざまなプログラムを提供するのが目的です。学校のクラブ活動と似ており、活動を通して人生の楽しみ、生きるための目的などを見い出していきます。人とのコミュニケーションを通しながら、傷ついた心を癒していくのです。
人間社会では、コミュニケーションが欠かせません。精神科に通院する患者さんは、精神疾患の影響によって、人と円滑なコミュニケーションを取れない状態になっていることが多いです。人を怖いと考えてしまえば、必然的に人との距離を置くようになってしまいます。しかし、人から逃げ続けていても、現状は打破できません。精神科のデイナイトケアでは、料理やスポーツ、ドライブなどのプログラムが用意されており、それらを通して人との交流を図ります。
看護師がデイナイトケアの業務で行うことは、患者さんの病気予防と自立支援です。精神面におけるリハビリに該当し、活動時間は8時~18時などの時間帯に設定されていることが少なくありません。デイケアに関しては、活動時間が約15時までに設定されています。デイナイトケアが学校のクラブ活動と異なる点は、医師や看護師、作業療法士などの医療スタッフがサポートすることです。チーム医療で連携業務にあたるため、デイナイトケアで働く看護師にはコミュニケーション能力の高さが求められます。