ゆったりした雰囲気の中で働ける職場

ゆったりした環境で働きたい看護師から、高い人気を得ているのが精神科のデイナイトケアです。デイナイトケアで働く医療スタッフの人数は、一般的な医療機関よりも少ないことが多く、アットホームな雰囲気が形成されています。そのため、通常の病棟勤務に疲れた看護師が、転職先として選ぶケースが多々あるのです。看護師の業務は、通所する患者さんの日常生活のサポートや、健康管理が基本となります。外来リハビリテーション治療という性質上、命に関わる場面に遭遇する確率は極めて低いのが特徴です。

デイナイトケアの時間は原則として10時間で、食事は2回~3回の提供となります。仲間たちと食事を共にすることで、自然なコミュニケーションが実現するでしょう。ひきこもり生活が続いている人は、時間感覚が失われている場合も少なくありません。社会復帰のためには、時間感覚を正常にすることが重要です。デイナイトケアは精神科に属していますが、症状はそれほど重度ではない患者さんが多く、あくまで患者さんの生活補助という位置付けになっています。

デイナイトケアの目的は、患者さんの得意を伸ばして、自信を培うことです。スポーツや料理教室、書道といった活動を通して、自立的な生活を目指していきます。また、就業訓練プログラムを用意し、基本的なパソコンスキルの習得など、時代に即したサポートを展開していることが多いです。看護師以外では、精神科の医師、作業療法士などが活躍しています。